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過労死の報道に接して

ここ数年で、過労自殺に関する痛ましい報道を何度か目にする機会がありました。

死ぬために働いていたのではないはずなのに。
あまりにも重いことで、自ら死を選ぶ瞬間のご本人の心理状態については私には想像することすらできませんが、そこに至るまでに毎日どのような気持ちで会社に通っていたのかと少し考えてみるだけで、何ともいえない気持ちになります。

「千と千尋の神隠し」で、千尋は湯婆婆に名を奪われ、自分の本当の名を忘れそうになります。
何者かに支配され、本来、忘れることなど絶対にあるはずのない自分の名を忘れる、自分が何者であるかが分からなくなってしまう、自分が本当は泣きたかったのだということも。
幸い、千尋はハクにそのことを教えられ、自分の名を思い出しますが、私たちも、これと紙一重のところにいるのかもしれません。

過労自殺ではなく、突発的な労災の死亡事故を念頭に置いたものではありますが、私が大阪労働基準局で研修をしていた時、ある労働基準監督官が、「朝、家族は『いってらっしゃい』と送り出し、夕方には、当然、いつものように元気に家に帰ってくると思っている。まさか、今日、死ぬかもしれないなんて微塵も思っていない。それなのに、帰ってくるはずの人がもう二度と帰ってこない。これほど悲惨なことはないんだ。だから、労災事故は絶対に起こさせてはいけないんだ。」とおっしゃっていました。

人口が減少していく中で「日本の国力を維持するためには…」というような話を耳にすることもあり、マクロで見ればそれはそのとおりだと思います。
しかし、私たちは、国力や経済成長率を維持するための記号(数値)ではありません。
会社という組織においても同様でしょう。

彼は、彼女は、機械ではありませんし、牛や馬などの家畜でもありません。人なのです。
そして、その人には、その身を案じ、帰りを待っている家族がいます。

この極めて当たり前のことに皆が少しずつ思いを致せば、悲しい思いをする方が減るのではないかと思います。

2018年9月27日

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